第四章 - 日経225先物 実践編③ (リスク管理)
こんにちは、infini ~アンフィニ~ 管理者の 池田 です。
いよいよ実践編最終章、取引を始める上で、ここが 『一番重要』 だと言ってもいいくらいなので、あと少しお付き合い願います
さて、当然のことですが、日経225先物取引をおこなう上で、『リスク管理』 はとても重要です。
これは、日経225先物だけでなく、一般の株式取引もそうですが、資産を増やしている方々と資産を減らしてしまって退場を余儀なくされている方の大きな違いは、リスクの管理が出来ているかどうかです。
日経225先物取引は、レバレッジが大きい為、損失も大きくなり資産を失う可能性も大きいです
もし、あなたが 『自分のルール』 や 『何かのシステム』 を使い、取引を始めたとしす。
そして、大きな損失を出してしまった場合、あなたは平常心でいられますか? 大抵の人は、その損失分を取り返そうと思うあまり無茶なトレードを行いがちです。
そして、退場を余儀なくされるのです。
トレーダーはリスクに対してしっかりと管理をしなければ勝ち続ける (資産を増やす) 事が出来ないのです。
では、実際にリスクを管理するとはどういう事でしょうか?
一言で言えば、『損失を限定』するという事です。
そのもっとも有効的なのが、『ロスカット (損切り) 』 です。
一般の株式取引などをした方は、使った事があるかと思います。
これを活用するかしないかで、大きな違いが出てきます。
LC(ロストカット)は、損失を最小限に抑える最も有効な手段
例えば、あなたが自分の予想に従い、買いや売りのポジションを持ったとします。
その後、予想とは逆に動いてしまう場面が必ずあります。
そんな場面に、ポジションをそのままにして含み損を抱える事は絶対に避けなければなりません。
それを避ける為に、必ずポジションを持つ際にロスカットポイントを設定しましょう。
そして、一度設定したロスカットポイントは絶対に修正や取り消しをしない事です。
(但し下部で説明するトレーディングストップを使用する際は、ロスカットポイントを修正していきます。)
実際に損切りをするには精神力が必要です。
自分の予想が外れた事を素直に認めなければなりません。
この損切りが躊躇なくできるようになれば、勝てるトレーダーに近づけるのです。
※システムトレードを使って取引をする場合は、信頼できるシステムを見つけ (もちろん自分でシステムを構築する場合でも)、そのシステムを信じる事です。
たとえ損切りが数日続いても、サインに従いトレードを行うのです。
そうして毎年利益が出るようになれば、躊躇なく損切りができる様になります。
損切り躊躇なくできるかどうかは、「自分自身を信じられるか」または、「システムを信じれるか」です
「ストップロス」とは?
予め許容損失額を決め、その金額で逆指値による決済注文を出しておくことで、相場が自分の予想と違う方向へ進んだ場合に、損失を大きくしないよう (損失の限定) にする為のトレード手法です。
常に勝ち続けるトレード戦略は存在しません。
仮に、あなたが勝率 90 %のトレード手法を考えたたとします。
勝率通り、10 戦中 9 勝 1 敗の戦績でした。
これは凄いことですが、この 1 敗で 9 勝分の利益をすべて吹き飛ばし、更にはマイナスになってしまう。
では元も子もありませんよね。
このような事態にならないように、損失を限定する必要があり、ストップロスは必ず実践すべき重要な投資戦略の一つなのです。
ストップロスの具体例
参入株価(新規でポジションを持った株価)から、任意の評価損額になるところに決済の『逆指値注文』を入れる
評価損額を \50 とした場合
買い・・・日経225先物を \16,000 で買い建てた場合、\15,950 に売り逆指値注文を入れる
売り・・・日経225先物を \16,000 で売り建てた場合、\16,050 に買い逆指値注文を入れる
前日の安値・高値に決済の『逆指値注文』を入れる
現在値が \16,000 で、前日安値が \15,890 、前日高値が \16,110 だった場合
買い・・・日経225先物を \16,000 で買い建てた場合、前日安値 \15,890 に売り逆指値注文を入れる
売り・・・日経225先物を \16,000 で売り建てた場合、前日高値 \16,110 に買い逆指値注文を入れる
前日の主要安値・高値に決済の『逆指値注文』を入れる
現在値が \16,000 で、前回主要安値が \15,470 、前回主要高値が\16,260 だった場合
買い・・・日経225先物を \16,000 で買い建てた場合、前回主要安値 \15,470 に売り逆指値注文を入れる
売り・・・日経225先物を \16,000 で売り建てた場合、前回主要高値 \16,260 に買い逆指値注文を入れる
トレンドが変化すると考えられるテクニカルポイントに決済の『逆指値注文』を入れる
自分が思っているトレンド方向と反対の方向にトレンドが変化すると考えられるテクニカルポイントに決済の逆指値注文を入れる
買い・・・日経225先物を \16,000 で買ったが、25日移動平均が \15,970 の位置にあり、「25日移動平均を割ると下降するかも」と予想した場合、\15,970 に売り逆指値注文を入れる
売り・・・日経225先物を \16,000 で売ったが、25日移動平均が \16,100 の位置にあり、「25日移動平均を上回ると上昇するかも」と予想した場合、 \16,100 に買い逆指値注文を入れる
ストップロスの実践例(必要証拠金¥900,000に対して¥1,500.000入金)
では実際にストップロスを利用したトレードを例で見てみましょう。(手数料は省いて計算しています。)
日経225先物を \16,000 で、AさんとBさんが買い建てしたとします。
その後、日経225先物は、\16,030 まで上昇しましたとしましょう。
AさんBさん共に、まだまだ上昇すると思っています。
Aさんは、ロスカットを実践していません。
Bさんは、テクニカルポイントを \15,980 というルールで、ロスカットを実践してます。

その後、\16,030 まで上昇した場面もありましたが、結局は \15,950 に下げて引けて決済しました。
この日のトレードにおいて、Aさんは\50,000 の損失になってしまいましたが、Bさんは \20,000 の損失で済みました。損失を限定できたのです。
仮定の話になりますが、\15,980 を割り込んだ時点でBさんは下降に転じると考え、\15,970 で新たに売り建てる事が可能でした。
そして、引けで決済した場合、Bさんはこの日のトレード結果を、プラスマイナス 0 にすることが出来たのです。
AさんとBさんで大きな差は、下記の 2 点です。
Bさんは損失を限定できたのに対して、Aさんはできなかった為、損失を広げてしまいました。
また、一度決済をしたBさんは、次のチャンスに乗ることが出来ましたが、ポジションを継続して持っているAさんはチャンスと分かっていたとしても、そこで仕掛けることが出来ない状況でした。
トレーリングストップとは?
トレーリングストップとは、利益になっているトレードにおいて、利益をなくしたり、利益を損失に変えないための手法です。
- 買っている場合・・・現在の値に合わせてストップオーダーを切り上げていく。
(切り下げていくのは厳禁) - 売っている場合・・・現在の値に合わせてストップオーダーを切り下げていく。
(切り上げていくのは厳禁)
例えば、日経225先物を \16,000 で買い建てているとします。
その後、\16,030 に上昇したので決済 (反対売買) しました。
もちろん利益がとれて嬉しい事ですが、その後も上昇していったとしたら、あなたはどう思いますか?
悔しいですよね。
悔しいだけでなく、細かく利確を繰り返しても 1つの取引で大きな損を出してしまい、結果マイナスになってしまうことも考えられます。
そのような事態を避ける為に、利確が出来たら満足するだけでなく、利確できる時には出来るだけ多く利確する。それを実践できるのがトレーリングストップです。
トレーリングストップの具体例
最大評価から一定率損になる位置に入れる
買い・・・日経225先物を \16,000 で買い建てし、現在 \16,100 まで値上がりした場合
日経225先物の所持期間中の最高値が \16,140 で、最大評価益から 50%の位置にトレーリングストップをおくとした場合、\16,070 に売り逆指値注文を入れる。また、その後も所持期間中の最高値を更新するたびに、最大評価益から 50% の位置に売り逆指値注文を切り上げていく。
売り・・・日経225先物を \16,000 で売り建てし、現在 \15,920 まで値下がりした場合
日経225先物の所持期間中の最安値が \15,880 で、最大評価益から 50%の位置にトレーリングストップをおくとした場合、\15,940 に買い逆指値注文を入れる。
また、その後も所持期間中の最安値を更新するたびに、最大評価益から 50% の位置に買い逆指値注文を切り下げていく。
前日の安値・高値の位置を入れる
日経225先物の前日安値が \15,900、前日高値が \16,150 だった場合
買い・・・日前日安値 \15,900 に売り逆指値注文を入れる。そして、当日の安値を、翌日の売り逆指値注文とする。その後も、これの繰り返し。
売り・・・日前日高値 \16,150 に買い逆指値注文を入れる。そして、当日の高値を、翌日の買い逆指値注文とする。その後も、これの繰り返し。
トレンドが変化すると考えられるテクニカルポイントを入れる
自分が思っているトレンド方向と反対の方向にトレンドが変化すると考えられるテクニカルポイントに決済の逆指値注文を入れる
買い・・・25日移動平均が \15,950 の位置にある場合、\15,950 に売り逆指値注文も入れます。翌日の25日移動平均が \15,950 以上ならその位置に、\15,950 未満の場合は、\15,950 に売り逆指値注文を入れる。その後も、これの繰り返し。
売り・・・25日移動平均が \16,100の位置にある場合、\16,100 に買い逆指値注文も入れます。翌日の25日移動平均が \16,100 未満ならその位置に、\16,100以上の場合は、\16,100 に買い逆指値注文を入れる。その後も、これの繰り返し。
※25日移動平均以外にも、トレンド思考型のテクニカル指標ならどの指標でも構いません。
トレーリングストップの実践例(必要証拠金¥900,000に対して¥1,500.000入金)
では、トレーリングストップを実践した例です。(手数料は省いて計算しています。)
この日の売買サインが 『買い』 だったとします。Cさんは、寄り付き前に 『寄成』 の注文を出し、寄付きの \16,080 で買いを建てました。そして、同時にストップロス(トレーリングストップ)オーダーとして \20 下の \16,050 に売り逆指値注文を入れました。
この日のサインは 『買い』 ですから、トレーリングストップオーダーは、切り上げる事はあっても下げる事はありません。

- a の時点で、\16,080 の新規買い建て同時に \16,050 に売り逆指値注文。
- b の時点で、前回の高値 \16,080 を上回り、この日の最高値が \16,110 になったので、ストップロス注文を \30 下の \16,070 に切り上げます。
- c の時点で、前回の高値 \16,110 を上回り、この日の最高値が \16,140 になったのでストップロス注文を \30 下の \16,110 に切り上げます。その後、一旦下げましたが \16,120 で下げ止まり、ロスカットに引っかかりませんでした。
- d の時点で、前回の高値 \16,140 を上回り、この日の最高値が \16,160 になったのでストップロス注文を \30 下の \16,130 に切り上げます。その後、下げ始めロスカットの \16,130 に引っかかった為、プラス \50 でこの日のトレードは終了しました。
この先、どう動くか分かりませんが、もし \16,080 を下回ったとしても、ロスカットポイントが切り上がっている為、損失にならずに済みますので、利益がとれているトレードでは非常に有効的といえます。
但し、ロスカットポイントの値幅を狭くすると、すぐにロスカットに引っかかってしまいますのでご注意下さい。
今回も長くなってしまいましたが、この 『リスク管理』 は、取引をおこなう上でとても重要ですので、皆さんも常に念頭において取引をするように心がけてください。
お疲れ様でした。
次章、最終章では、より具体的な取引事例をご説明します。



